2022年7月5日火曜日

牛丼 並盛 完全比較 & テイクアウト ユーティリティ

吉野家すき家松屋
★おもち帰り牛丼の肉・ご飯・玉ねぎの重量比較、付属品の詳細★

ソーシャルディスタンスの昨今、様々なテイクアウト商品があります。

早くて安く、店舗によってはドライブスルーも完備、テイクアウトの代表格と言えばやはり『牛丼』。

味に関しても各牛丼チェーン店、高いレベルでせめぎ合っている事と思います。


本来は作り立てをその場で食べた方が美味しいのですが

美味しさを保つ為に、テイクアウト用の容器にも様々な工夫をしていると思います。

牛丼チェーン店大手3社の『お持ち帰り牛丼』をテイクアウト用の容器や付属品を重点的に、詳細に比較レビューします。


*食材を計測していますが、盛り付け時の誤差・時間帯による煮込み時間の違いなど、店舗により誤差・バラツキがあります。


目次
 エントリー
 ・吉野家
 ・すき家
 ・松屋
 牛肉
 玉ねぎ
 ご飯
 価格・栄養成分表
 割り箸
 紅ショウガ
 七味唐辛子
 まとめ


エントリー

吉野家

牛丼 並盛


公式コメント
本物のうまさだけを。吉野家では、お客様により「うまい」商品をご提供するため、使用する食材についても、徹底的にこだわり抜いております。


容器は上蓋も含め、全て発泡スチロール製。

保温性は万全、特に冬場は効果を発揮しそうです。


黒を基調とし、漆塗りを連想させる重厚なデザインで高級感を演出。

老舗牛丼店のコダワリを感じます。


味に関しては吉野家曰く、”牛肉・玉ねぎ・たれ・ご飯と全ての食材にコダワリ抜いた”という自信作となっています。



すき家

牛丼 並盛


公式コメント
すき家では、自信をもって「安全です!」といえるものだけを提供しています

上蓋は中身が見えるクリアな素材。

買い出し係は様々な種類の牛丼を頼まれる事でしょう。

中身が見えていれば、”注文と違う”や”人の物を食べてしまう”などのケアレスミスを防いでくれます。

メニューが多彩な”すき家”ならではと言った感じです。


下側の容器は発泡スチロール製。

アプリコットカラーの図形がダイヤ型に並べられたデザインは、カジュアルな印象を受けます。


牛肉に関し、すき家は安全性をアピール。

SFCという独自の厳しい安全管理基準で、牛肉を管理。

やはり牛肉の場合、BSEという不安要素があるので、厳しい安全管理がなされていると安心感があります。


松屋

牛めし 並盛
直盛り

化学調味料・人工甘味料・合成着色料・合成保存料を使用しておりません
店内のお食事に限り、みそ汁サービス!


店内で食べる場合にはみそ汁が無料で付くという、この太っ腹なサービスはかなりのインパクトがあります。(みそ汁は単品で税込60円)

税込320円でみそ汁まで付けてしまっては、松屋の経営が成り立っているのか心配になってしまいます。


安全面では、化学調味料などを使用してない姿勢は素晴らしいと思います。

現代社会には人工・合成ナンチャラが溢れているので、少しでも化学的なものの摂取は減らしたい所です。


吉野家・すき家とは異なった円形の容器。

デザインは白地に松屋のロゴマークとシンプル。

しかし、このシンプルさが好印象を受けます。(ロゴマークもよく見ると可愛い)



松屋もすき家と同じくクリア素材の上蓋。

水蒸気からなる水滴への配慮でしょうか、僅かな切れ込みが入っています。



下側の容器は紙製。

側面には格子状の窪みが施され、滑り止めの役割りを果たしています。



お持ち帰りの容器には、”直盛り”・”セパレート”と2種類用意するという力の入れよう。

ただならぬテイクアウトへの情熱が伺えます。


自分が通う店舗では、指定しなければセパレート。

ドライブスルーのメニュー看板は”直盛りも選べます”という表現なので、セパレートが標準仕様なのかもしれません。


 松屋 セパレート 

セパレートは上に牛肉、下にご飯と別体になっています。

通常持ち帰りの場合には、購入から食べるまでに時間差があるので、汁の染み込み具合が(汁がご飯に吸われてしまう)変わってしまいます。

このセパレートを選択し、食べる直前にかければ店内での注文に近い状態で食べれます。

さらに、汁量の調整・牛肉のシェアなど容易に可能となります。


注意点としては、牛肉をご飯にかけて食べ始め一旦食事を中断する場合です。

再度蓋をする事になると思いますが、1番上の牛肉の蓋とご飯の容器は、外径が違うので蓋の大きさが合いません。



従って、きっちり蓋をしたい場合には牛肉のケースを載せる事になります。

手に牛肉ケースの汁を付けたくないなど、神経質な方には直盛りが無難だと思います。




牛肉



牛丼の味を決める中心となる食材の牛肉、大きさ・柔らかさ・脂身とコダワリを持つ方も多い事でしょう。

味に関しては個々それぞれに好みがあると思いますが、目視で確認できる所として使用量・産地・カット状態を見ていきます。

吉野家

すき家

松屋



吉野家
すき家
松屋
牛肉の産地
米国 、カナダ
米国 、カナダ
米国 、カナダ


吉野家
米国 、カナダ

すき家
アメリカ産(SFC安全飼料牛)・カナダ産

松屋
アメリカ・カナダ


3社とも牛肉はアメリカ・カナダ産を使用。

最大量の吉野家は68g、最小量はすき家で57g。

盛る際のバラツキもありますが、11gの差は大きく感じます。(価格は吉野家の方が30円高くなっています。)



吉野家

すき家

松屋


牛肉を一部抜粋し並べてみました。

吉野家・松屋は縮れ具合が多い感じです。

吉野家はさらに肉一切れが長いコダワリのスライス。(吉野家は部位・脂身の割合・熟成度・スライスと味へのコダワリを強調しています)




玉ねぎ



牛丼のレシピとして唯一使用される野菜の玉ねぎ。

量・食感とその存在感は大きく、味を左右する重要な要素となっています。


吉野家

すき家

松屋

購入時のバラツキですが、1番バラツキが大きいのがこの玉ねぎです。

量もそうですが、購入時間帯によりシャキシャキ感が全然違います。

繁忙時間と閑散時間では回転率が大きく違うので、煮込み時間に差が出てしまいます。

なのであくまでも参考として見てください。


*別日に再度購入し2回目の計測をしてみましたが、吉野家に大きな違いが出ました。

吉野家  すき家  松屋


玉ねぎの量
吉野家
すき家
松屋
1回目
11g
21g
10g
2回目
19g
19g
11g


吉野家 松屋 は中国産と 国産を併用。

すき家 は国産を使用。

*松屋のプレミアム牛めしは国産のみを使用。



吉野家
すき家
松屋
玉ねぎの産地
中国又は国産
国産
中国・国産




ご飯



吉野家は季節により国産またはブレンド米(国産・米国産)を使用。

すき家・松屋はともに国産。



吉野家
すき家
松屋
米の産地
国産又は
ブレンド
国産
国産


吉野家

すき家

松屋 直盛り
松屋 セパレート



吉野家
すき家
松屋
ご飯 + 汁
280g
317g
253g



容器を逆さまにしてご飯を皿に移し計測しました。

なので計測画像では、容器の底の部分が上にきています。

松屋の直盛りは底の部分に白ご飯が見えているので、汁量は少なめのようです。



米の量が予想以上に多い事に驚きました。

通常の茶碗一膳の量は150g前後、市販のパックご飯は1食分200g前後で売られているのですが、吉野家・すき家はそれを軽く超えています。

最少量の松屋は253g。汁がかかっていないセパレートで224g、これでも1食分としては多めです。

汁が少な目と予想される松屋は、直盛りとセパレートの差がおおまかな汁の量となりますがその差29g。


最大量317gのすき家は汁の量を30g〜40gと考えると、280g前後と思われます。

並盛でこの量とは恐ろしい。

牛丼にはヘルシーなイメージはないですが、それは牛(牛肉)ではなく丼(ご飯の量)の方にに要因があるように感じます。




価格・栄養成分表


2022/7月


吉野家
すき家
テイクアウト
松屋
価格
税込419円
税込400円
税込380円
内容量
(測定値)
359g
395g
326g
エネルギー
635kcal 
743 kcal
732kcal
たん白質
20.0g 
23.6 g
17.9g
脂質
20.4g 
25.2 g
29.0g
炭水化物
89.0g
105.7 g
95.3g
食塩相当量
2.7g
3.0 g
3.1g



内容量に関しては、今回の購入分の実測値になります。

すき家のエネルギーが高いのは、ご飯の量を見ればわかるのですが、ご飯量の少ない松屋が意外と高くなっています。味付けの関係でしょうか?。


すき家の栄養成分に至っては同じメニューでも店内とテイクアウトでは違いがあり、テイクアウトの方が数値が高くなっています。




すき家
店内メニュー
すき家
テイクアウト
価格
税込400円
税込400円
エネルギー
733 kcal
743 kcal
たん白質
22.9 g
23.6 g
脂質
25.0 g
25.2 g
炭水化物
104.1 g
105.7 g
食塩相当量
2.5 g
3.0 g



これは汁量の違いで、テイクアウトの方が多い為です。

すき家では時間が経ってしまうと汁が吸われてしまうので、テイクアウトでは汁量を多めにしているという配慮がなされています。




割り箸



吉野家
割り箸
QR画像

外装の中は割り箸のみとシンプル。

裏面には、お弁当のテイクアウト予約ができる吉野家公式ウェブサイトへのQR画像が印刷されています。


すき家

5点セット

紙ナプキン・七味・紅ショウガ
爪楊枝
割り箸




すき家の割り箸(セット)は秀逸です。

牛丼を食べる際に必要なものが、全て一つにまとめられています。

爪楊枝は個別で袋入り。

特に紙ナプキンは外出先で食べる際に頼れる存在となるでしょう。

お持ち帰りセットとも呼べる、充実した内容です。


松屋
割り箸・爪楊枝



爪楊枝が一緒に入っているタイプの割り箸。

”開封時に注意”の警告が記載。





紅ショウガ






吉野家
しょうが、漬け原材料(梅酢、食塩、醸造酢)/ 酸味料、調味料(アミノ酸)、保存料(ソルビン酸K)、着色料(赤102)
すき家
生姜、漬け原材料(食塩、醸造酢)/ 酸味料、保存料(ソルビン酸K)、アカダイコン色素
松屋
しょうが、食塩/酸味料、調味料(アミノ酸等)、保存料(ソルビン酸K)、赤大根色素



吉野家
すき家
松屋
内容量
8g
5g
5g


内容量は吉野家(未記載)実測値8g、すき家・松屋はともに5g。


色の濃さ

濃い 吉野家 > 松屋 > すき家 薄い

吉野家は鮮やかな赤色が際立っています。

それに対し、すき家・松屋はやや白っぽく薄めの赤色。


長さ

長い 吉野家 = 松屋 > すき家 短い

長さはすき家が短め。


紅ショウガで気になる所と言えば、やはり赤色の原材料だと思います。

吉野家ウェブサイトによると紅ショウガにもこだわっている様なのですが…

残念ながら、国によっては禁止となっている ”赤102” が使われていました。

すき家・松屋は赤大根色素を使用。

松屋のウェブサイトでは
※当社の紅生姜には、合成着色料は使用しておりません。
という事なので赤大根色素は安全なようです。

やや白っぽい色がもはや良心的に感じられます。


個人的には健康リスクを背負ってまで紅ショウガを食べる気はないので、今後吉野家の紅ショウガは控えたいと思います。



七味唐辛子







吉野家
すき家
松屋
内容量
0.28g
0.2g
0.2g
エネルギー
-
-
1kcal
たん白質
-
-
0g
脂質
-
-
0g
炭水化物
-
-
0.1g
ナトリウム
-
-
0mg
食塩相当量
-
-
0g



内容量は吉野家(未記載)実測値0.28g、すき家・松屋はともに0.2g。


赤色の濃さ

濃い すき家  松屋 > 吉野家 薄い


風味

強い すき家  松屋 > 吉野家 弱い


色の濃さと風味が比例した結果となりました。


栄養成分の値は松屋以外は不明でした。 

松屋のウェブサイトでは、七味唐辛子の栄養成分まで記載するという細かい配慮がなされています。




まとめ



吉野家

保温性に有効な上下発砲スチロール製の容器を使用。

その他、お持ち帰りに関しては特別な工夫は見れず、爪楊枝もつかない硬派な構成。

食材全てにコダワリ、味で勝負といった所でしょうか?


付属品
紅ショウガ・七味唐辛子・割り箸



すき家

ご飯が汁を吸ってしまう事をあらかじめ計算し、テイクアウトでは汁量を増やす配慮がなされています。

付属品は必要なものが一つにまとめられており、他社にはない紙ナプキンが付いています。


安全面に関しては、SFCという独自の厳しい安全管理基準も好印象。

並盛りでもご飯の量が多いので、カロリーが気になる方はミニ盛りという選択も視野に入れたい所です。


付属品
紅ショウガ・七味唐辛子・割り箸・爪楊枝・紙ナプキン



松屋

セパレート容器は効果絶大。

食べる直前に牛肉をかけれるので、パサつき感のない店内での状態に近い汁のシミ具合で食べる事ができます。

安全面では化学調味料、人工甘味料、合成着色料、合成保存料の不使用はポイントが高い。

価格は1番リーズナブルで320円。


付属品
紅ショウガ・七味唐辛子・割り箸・爪楊枝



店内で食べる場合とテイクアウトの違いといえば、温度と汁の状態だと思います。

時間が経つと冷めてしまうのは当然ですが、ご飯が汁を吸ってしまうのでパサつき感が出てしまいます。

その辺りを配慮しているのはすき家と松屋、特に松屋のセパレート容器は優秀です。


付属品に関してはすき家がリード、という結果となりました。




以上、
牛肉でスタミナ補給 『お持ち帰り牛丼』でした。

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