2023年6月11日日曜日

サンヨー食品 ニュータンタンメン 調理方法別、3パターンで味の検証をしました。


サンヨー食品 インスタント袋めんの詳細です。

コスト・具材・食べ応え・オリジナリティなどをレビューします。



プロローグ


サンヨー食品 
ニュータンタンメン

ウェブサイトから 

人気ラーメン店「元祖ニュータンタンメン本舗」のタンタンメンの味わいを袋めんで再現しました。
中細めんながらもしっかりとした張りとコシがあり、食べ応えのあるめんに仕上げました。
ポークやチキンのうまみに、にんにくのうまみ、唐辛子の辛みを合わせました。にんにくや唐辛子をきかせた豚ガラ塩味スープです。別添「唐辛子」付きです
ニュータンタンメンとは
1964年 創業
スタミナがつく料理をと創業者が中華料理の担々麺をアレンジしたのが始まりです。坦々麺をアレンジしたということで、「ニュータンタンメン」と命名。現在では、川崎市を中心に30を超える店舗数を展開しています。

神奈川県、川崎のソウルフードという”ニュータンタンメン”。

その味をサッポロ一番でお馴染み、サンヨー食品が袋めんで再現をしました。(カップ麺バージョンもあります)

amazonなどのレビューを見ると中々の再現度らしく高評価を得ている商品です。


自分は本物のニュータンタンメンを食べた事がないのですが、是非ともこの高評価インスタント麺で体験したいと思い、5個パック品を購入しました。

本物の味を知らないので再現度は判定できませんが、作り手の情熱がこもった商品ならばきっと川崎のソウルが感じられる筈です。


まずは店舗で出されている本物ニュータンタンメンのスペックを確認。


辛さのレベルとトッピングが選べるようです。

辛さのレベル
ひかえめ・普通・中辛・大辛・めちゃ辛

トッピングの種類
にんにく・ひき肉・チャーシュー・メンマ・バター・コーン・ニラ・ネギ


こちらが本物のニュータンタンメンです。



スープは唐辛子で真っ赤に染まり、そこに溶き卵が入る構成。

かなりパンチの効いた様子なのですが、本当にインスタントラーメンで再現できるのでしょうか?

はなはだ疑問なのですが、調理方法が3パターン載っていました。


美味しいお召し上がり方
お湯で茹でるだけのシンプルな方法。


卵ひとつで簡単!
最後に溶き卵を投入する
 ”ひと手間” 加える方法 。


お店の味わいを手軽に!
ひき肉・にんにく・卵を投入し
 ”お店の味” に近づける方法。


ストレートに ”お店の味” に迫りたい所なのですが、素の味も知りたいので上記3パターンの調理法をそれぞれ試してみたいと思います。
・簡単  (茹でるだけ)
・ひと手間(溶き卵を投入)
・お店の味(ひき肉・にんにく・卵を投入)



価格・成分表・原材料 (2023/6月)



購入価格 
税込637円(5個パック)

栄養成分表示
1食(96g)当たり 
熱   量   433kcal
たんぱく質   10.4g
脂   質   16.9g
炭水化物    59.7g
食塩相当量   5.1g 
 めん・やくみ 1.6g
 スープ     3.5g
ビタミンB1   0.32mg
ビタミンB2   0.35mg
カルシウム    215mg

原材料
油揚げめん(小麦粉(国内製造)、食用油脂(ラード、植物油脂)、食塩、粉末卵)、スープ(糖類、食塩、香辛料、にんにく調味料、ポーク調味料、しょうゆ、たん白加水分解物、酵母エキス、チキン調味料、キムチ調味料、油脂加工品、粉末卵)、やくみ(唐辛子)/調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、カラメル色素、香辛料抽出物、クチナシ色素、かんすい、酸味料、パプリカ色素、酸化防止剤(ビタミンE)、香料、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)


簡単(茹でるだけ)


先ずはお湯で煮ただけのノーマル状態を味わいます。


粉スープの他に別途で唐辛子が付いていました。

混ぜる量により辛さの調整ができます。



作り方の説明書では粉スープをあらかじめ器に入れておき、そこへ茹でた麺とお湯を投入するスタイルです。

*唐辛子はまだ入れていません


本物画像と比べるとだいぶマイルドなやさしい色合いに感じますが、まあこんなものでしょう。

インスタントでの再現に限界があることは十分承知しています。


初期状態で唐辛子が浮いています。

別途の唐辛子を入れる前ですが、スープを飲んでみると結構な辛さがあります。

自分は辛さに強い方ではないので、既にこれで十分な位です。

強い辛味の前ではスープの旨味・にんにくの風味も、なんとか感じられる位のレベルに堕ちてしまいます。



気は進まないのですが、唐辛子を全量投入します。


かき混ぜてみると、赤味が増したように見えます。

本物に一歩近づいた印象です。


食べてみると、辛さが強烈にパワーアップしています。

味に関してはもはや辛味しか感じません。

投入前には僅かに感じたスープの旨味も今では皆無、すっかり消え去りました。

刺すような辛味に、5Pパックを買ってしまった事を後悔し始めています。


しかし食べ進んで行くと辛さに慣れてきたのでしょうか?

不思議と舌の機能が復活し、スープの味が感じられるようになりました。

この段階まで到達すると、辛味がクセとなり美味しいような気がしてきます。


結果

このノーマル状態での味の評価なのですが、クセになる辛味があり美味しいとは思います。(辛さに耐える事ができるならば)

しかし味の印象を辛味がほぼ占めている状態でした。

この段階ではまだ、人気店のソウルを感じたとは言えないです。



ひと手間(溶き卵を投入)



今度は卵を投入していきます。

あらかじめ卵を溶いておき、完成30秒前に投入します。



ちょっと混ぜ方が弱かったのか、卵が塊となってしまいました。

まだ3P残っているので次回の課題としましょう。



例の粉を投入します。

これを忘れてしまっては、川崎のソウルを感じる事はできません。



投入直後の色味は余り変わらないです。

少し時間が経つと唐辛子が馴染んでもっと赤くなります。(2杯目にして早くも特性が掴めてきました)





卵のおかげで辛味がいくらかマイルドになっています。


前回は辛味にばかり集中してしまったのですが、この麺が中々の美味しさなのです。

食べ応えのある太さとつるんとした喉ごし、予想外に好印象です。



もちろん刺すような辛味は健在なのですが、卵がいい感じに緩和してくれるので、スープを味わう余裕ができました。

ニンニクの風味がお美味しく感じられます。


クセになる辛味でレンゲが止まらなくなりました。

この激辛スープを完食できるのでは?と調子に乗った所で激しくむせ返りました。

辛味の塊が隠れているので要注意です。


結果

卵の威力は強力と再認識しました。

辛味スープと卵の相性は抜群に良いと感じます。

猛獣を飼いならす調教師のような存在と言えるでしょう。


結果的には一手間かける価値は十二分にあるという感想です。

30秒前に卵を投入するだけなので、それ程の手間とも感じませんが。


問題のソウルに関してなのですが…

富士山に例えるならば8合目まで到達した感じです。

頂上が目前に迫っていますが、ここからが本当の正念場だと思います。


今回は卵の活躍により好感度が大きく上がりました。

正直怖くなっています。

これまで胃に優しい食事を心がけてきました。

ニュータンタンメンのソウルを感じてしまった場合、この激辛ラーメンが常習化してしまうのではないかと。



お店の味(ひき肉・にんにく・卵を投入)



それでは最後の検証をしていきます。

ひき肉・にんにく・卵を準備しました。


にんにくは一度に使いきれないので、小分けで真空パックされたものをチョイス。

あらかじめ下準備が必要です
・にんにく1片をみじん切りにする
・ひき肉には塩コショウ
・卵を溶いておく

調理の手順です。
・鍋に油をひき、にんにく・ひき肉を炒める
・お湯を加え麺を3分間茹でる
・30秒前に卵を投入

インスタントとは思えない手間のかけようです。

即席麺という本来の用途を考えると本末転倒という感じもしますが…

ここまで来たら是が非でもお店の味を確認しておかなけばなりません。


炒めたニンニクとひき肉

今回は見た目を重視するために、先に炒めたひき肉を一時的に退避させて置き、最後に載せるスタイルをとりました。



無事に完成しました。

食欲をそそるニンニクとひき肉の香り、匂いだけでグレードアップを感じます。

やはりとき卵が入るとスープの赤みが柔らいで、優しい味に見えてきます。

スープの色が前回よりも黄色くなっていますが、とき卵の状態の違いだと思います。



合法パウダーをかけていきます。

刺激が強いパウダーなので、常用だけは避けたいものです。




期待が膨らんでいる状態なので、一気に麺をすすりたい所なのですが危険です。

これまで同様、辛味への心構えを忘れず慎重に麺をすすります。

…!?

あの刺す様な辛味が…

これは旨い!


前回の卵を投入したパターンよりも、さらに食べやすくなっています。

卵に加え、ひき肉・油が辛味をまろやかにしているようです。

特にひき肉からは肉の甘みまで感じます。

辛味はそのままで、刺激がマイルドになったイメージです。

これは好都合、丁度いい位の刺激です!

これならばじっくりとスープを味わう事もできます。

そのスープには刻みにんにくの旨味がたっぷりと出て、深みが増しています。




薄っすらと赤みが出てきたでしょうか?

唐辛子パウダーは先入れして早く赤味を出した方が良いかもしれません。

やはり赤い方がテンションが上がります。





最終的にはこんな感じの赤味となりました。

不本意?ながら、スープまで完食できてしまいました。


結果

強い辛味は健在ですが、角が丸くなり冷静に味わう余裕ができました。

にんにく・ひき肉だけではなく炒めた油も加わっているので、味に厚みがでた印象です。

調理に手間はかかってしまいますが、刻みニンニクとひき肉の効果は絶大と言わざるを得ないです。

正直、もう一度食べたい味です。



まとめ



検証を全て終えた現在の心境は、川崎のソウルフードを感じるために、出来る事をやり切ったという気持ちです。

本物ニュータンタンメンを食べた事はないのですが、この味の延長線上にあるのだなと…

富士急ハイランドから富士山を眺める様に感じとる事ができました。


最終的にソウルを感じとれたのか?

という所なのですが…


自分の心はすでに ”ニュータンタンメン” 親善大使と化しています。

友人・知人へ積極的にお勧めしてしまう事でしょう。

そして”かきたま” を全力ですすめる事でしょう。

一手間で全然違うのだと。

さらにニンニク・ひき肉を加えれば、味の厚みが…



当初は罰ゲーム的に感じた辛さも、最終的にはまろやかとなった刺激に虜となりました。

もちろん新たに5個パックを購入、Tシャツプレゼントキャンペーンにも応募させて頂きました。(2022年3月22日 ~ 2022年5月31日)



以上、

元祖ニュータンタンメン本舗監修』でした。




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