2024年9月28日土曜日

チャルメラ 宮崎辛麺 作り方とアレンジ


明星食品、インスタントラーメンの詳細とアレンジです。

”宮崎辛麺” のレビューとパッケージに記載のオススメ調理、さらにアレンジまで試しました。





概要


宮崎辛麺
明星



パッケージのコメント
香り引き立つ!焙煎唐辛子のコク

卵で仕上げてふんわりおいしい

ホタテだしを麺にねり込んだから深い旨みとコクが味わえるよ。


宮崎県を発端とし80年代に誕生した宮崎辛麺。

ご当地ラーメンと言われるジャンルに当てはまるかと思いますが、現在では専門店をはじめ居酒屋・屋台など宮崎県内の各地でメニュー化されている定番の味です。

しょうゆをベースとし唐辛子を使った辛口ラーメンとなり、溶き卵やニラで仕上げるのがスタンダードとなります。


その宮崎辛麺を老舗メーカーの明星が、インスタント麺として商品化した ”チャルメラ 宮崎辛麺”。

同社の人気シリーズ、チャルメラの名を冠した事でも力の入れようが感じられます。

ホタテだしをねり込んだ麺に焙煎唐辛子を使用したスープと、辛口ラーメン党にとっては期待が大きく膨らむ内容となっています。


こちらが本物の宮崎辛麺です。



価格・成分表・原材料 (2024/9月)



購入価格
税込348.84円(5食パック)業務スーパーで購入

辛さレベル
★★★★☆(レベル4)

栄養成分表示
 1食当たり
熱   量   426kcal
たんぱく質   9.0g
脂   質   16.5g
炭水化物    60.4g
食塩相当量   5.8g
カルシウム   169mg

原材料
油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、ホタテエキス、乳たん白)、スープ(食塩、ポークエキス、香辛料、たん白加水分解物、糖類、香味調味料、酵母エキス、しょうゆ、ローストオニオン粉末)/加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、カラメル色素、かんすい、炭酸マグネシウム、増粘多糖類、香料、酸化防止剤(ビタミンE)、カロチノイド色素、酸味料、甘味料(スクラロース)、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に卵・乳成分・小麦・えび・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

価格は1食分100円を大きく下回る低コストを実現、チャルメラブランドの名前が入るだけに、ファミリーユースにも対応しています。

辛味に関しては明星食品の辛味レベル判定にて、5段階中 ”4” という高い刺激を持ちます。



ノーマル



先ずはパッケージに付属しているスープのみで作り、素の状態を味わいます。



作り方としては、お湯にスープを溶かし入れて沸騰させてから、麺を茹でていきます。

昨今のインスタント麺では、あれかじめ器にスープを入れておく方式が主流となるので、この煮込みスタイルは新鮮に感じられます。



トッピングを一切していない、ノーマルな宮崎辛麺が完成しました。

約3分間煮込むだけなので簡単です。

スープには薄っすらと赤味が付き、多くはありませんが唐辛子の粒が所々に見られます。




醬油ベースのスープからは強い辛味臭が放たれ、同時に海鮮的な香りも漂います。

一口舐めるとみると、強い刺激が口内に広がりました。

油断をして一気にすすってしまうと、激しく咳き込む事になるでしょう。

ピリピリと痛いような、かなり強めの辛味を感じます。

この辛味の素には、乾燥唐辛子に比べて香りが増え、辛味がマイルドになるという焙煎唐辛子が使われているのですが…

これでマイルドなのか?と驚愕するレベルです。

パッケージに表示される ”辛さレベル” の判定では、5段階中④というハイスペックを叩き出しているので、それも当然なのでしょう。

自分は決して辛味には強くないので先行きが不安になったのですが、その予感は的中しました。

程なくして、激辛成分により味覚機能が失われてしまいました。

スープのコクはおろか、注目のホタテのダシをねり込んだ麺も、その風味を判断する余力は残されていません。

当初感じていた海鮮的な味わいも激しい辛味成分の前では皆無、もはや何味なのかも定かではない状態です。

自分に限らず辛さに弱い方にとっては、この拷問から早く逃れたいという一心で、味わう余裕はないかと思います。

辛味に対し強い耐性を持つ方ならばまた違う印象になるかと思いますが、この辺りは個人差による所が大きいかと思います。



ニラ



宮崎辛麺では欠かす事のできない食材のニラ。

これを試さずには、このラーメンの実力を測る事はできません。

独特の風味を持つニラですが、スタミナがたっぷりと詰まった野菜なので栄養面でもあなどれない食材です。

ニンニクでお馴染みの殺菌効果を持つ ”アリシン” が入っており、これが独特の味わいの素になっています。

その為、エチケット的には時と場所を選ぶ食材と言えるので、使用量には配慮したい所です。

先ずはニラを単体でトッピングし、相性を確認して行きます。


ほうれん草感覚で
のせてみました

ニラは軽く火を通せば良いという事なので、カットしたものを完成直前に入れて30秒ほど沸騰させました。



刺激の強い激辛スープなので、ニラと一緒に食べる事で辛味がいくらか和らいでくれます。

この辺りは、ニラではなくとも野菜全般に言える事かと思います。


ニラ特有の風味ですが、やはり激辛レベルの唐辛子の前では、どうしても弱く感じてしまいます。

食べ始めこそ鮮明に感じられたものの、程なくしてスープの辛味にかき消されていった印象です。

最終的に独特の風味はやや霞んでしまいましたが、刺激を緩和させる緩衝材としての役割は大きいと感じます。

しかし、ほうれん草にも通じる滑らかな食感は健在で、絡んだ麺とのハーモニーを楽しむ事ができました。



溶き卵



パッケージの調理法でも推薦されている ”溶き卵” を試していきます。

激辛風味という事もあり、相性の良さは間違いないでしょう。

ポイントとしては、美味しさをどの程度まで押し上げてくれるのか?という所になります。



完成直前に弱火にし、溶いた卵を投入しました。

その後は、あまり動かさないようにして卵を固めます。




溶き卵が入った激辛ラーメン、一口スープをすすっただけでその変化に驚かされました。

入れる前とでは全然違います。

ファーストコンタクトでは、箸に付いたスープを舐めただけでも痺れたのですが…

あの尖っていた刺激も、今では角が削り取られ丸くなった印象です。

スープも冷静に味わう事ができ、激しい辛味さえも楽しめるような感覚があります。

もちろん激辛レベルのポテンシャルを持つスープなので、辛味はしっかりと主張しています。

ひとことで言えば ”マイルドになった” という表現が適正かと思います。

決してスープが薄くなったという印象はありません。

辛味が抑えられた分、逆に濃く感じられるよな感覚もあります。

ノーマルの激辛状態では、ジャッジ不能だった麺とスープなのですが…

”ホタテ出汁ねり込み麺” は程よい太さで喉越しも良く、食べ応えが感じられる仕上がりです。

帆立に関しては、ホタテエキスがスープに出ているようにも感じられ、その辺りが海鮮風味を印象付けしている所かと思います。


素のインスタントラーメンほど味気ない物はないですが、ふわふわの卵が絡みついた麺はボリューム感も上がり、ワンランクアップしたように感じられました。


しかし食べ進めるにつれて、だんだんと卵パワーも弱まり辛味が辛くなってきました。

さすが辛味レベル4だけあり、楽々と完食はさせてくれません。

後半には、お冷やで舌をリセットしながらのゴールとなりました。


この激辛ラーメンの場合、溶き卵の投入は必須ではないでしょうか?

辛味成分を優しく包み込む能力は抜きん出ており、唯一無二の食材と感じます。

硬派な激辛ファンでない限りは、強力におすすめしたいです。



ニラ + 溶き卵



すでに溶き卵単体での検証は終えていますが、宮崎辛麺として高い完成度を目指すならば、ニラと溶き卵のコンビネーションは外せません。

余裕があれば更にひき肉を合わせても良いでしょう。

今回はニラと溶き卵の2点で確認していきます。


ニラに若干火を通した後、弱火にして溶き卵を加えました。


ニラの量は単体検証時と同等です。




溶き卵がスープ全体に広がっているので、スープのコクに加えニラの風味もしっかりと判別する事ができます。

ニラの食感に加え独特の刺激が加わりましたが、新たなアクセントがプラスされて味に深みが出た印象です。

卵とニラの組み合わせはスープとしても定番なので馴染み深いですが、そこに激辛が加わりワイルドになったイメージです。

唐辛子とニラのWスパイシー風味といった感じで、クセになる味わいと言えます。

決して得意ではない激辛ラーメンですが、これならば食べれる。

いや、もう一度食べたいと思わせる味です。



モヤシ



ラーメンへのトッピングとしては、定番のモヤシを合わせてみました。

お手軽調理がメリットのインスタント麺なので、トッピングにもなるべく手間をかけたくない時はあります。

しかし刺激の強いラーメンなので、体へのケアを考えると何かしら野菜を入れたい所です。

その点、カットする必要がないモヤシならば最適でしょう。

コスパも優れた野菜なので気軽に利用する事ができます。






水分を多く含んでいるモヤシは、辛味を緩和する効果が強力です。

そのボリュウムのあるシャキシャキ食感で、大きな食べ応えも与えてくれました。

味わいに関しても、短時間の調理では味付けがモヤシの中まで浸透する事はなく、激辛スープに浸ってもその存在感が薄れる事はありませんでした。

激辛だからこそモヤシの力が発揮されているという印象です。

コストに優れ栄養も十分なモヤシ、その魅力は激辛ラーメンと合わせる事でさらに輝きました。



ゴーヤ



強い苦味を持つ健康食材のゴーヤをトッピングしてみます。

普段は食べ辛いゴーヤのクセも、この辛味スープならば緩和してくれそうです。


激辛ラーメンには欠かせない溶き卵と合わせて煮込んでみました。


スープに浸ったゴーヤを噛み砕くと苦味は感じるのですが、辛味成分のお陰で随分マシになった印象です。

辛味についてもゴーヤの苦味が打ち消してくれ多少穏やかになった気がします。

唐辛子とゴーヤという強い個性を持つ食材が混ざり合う事で、お互いのクセがマイルドになり食べやすくなっています。

”毒を以もって毒を制す”と言った雰囲気の組み合わせですが、この辛味と苦味のハーモニーはまたリピートしたくなる味わいでした。



まとめ



明星チャルメラが送り出す激辛ラーメン、刺激の強さは予想以上でした。

辛味レベルを測るスコヴィル値もそこそこ高いのではないでしょうか?

多少は辛味に自信があるという方でも過信せず、用心深く味わって頂きたいです。

胃を保護する為に、事前に牛乳や野菜を食べる事をオススメします。

味わいとしては、醤油ベースに焙煎唐辛子・ホタテ出汁ねり込み麺と、一味違った激辛ラーメンが味わえます。


トッピングに関しては、基本的に溶き卵と組み合わせたいです。

激辛ラーメンを味わうに際し、スープのコクなどを少しでも強く感じる為には、辛味の緩和が必須となります。

その点で溶き卵は他を寄せ付けない力を持ち、入れる前後では全く違った味に変わります。

辛味の軽減だけでなく、食べ応えの面でも貢献しているので、その効果は絶大です。


本格的な宮崎辛麺を目指すならば、さらにニラや挽き肉の投入となります。

新たな旨味がプラスされるので、手間をかけた分だけ美味しさも向上し、一手間かける価値は十分あります。

逆に、極力簡単に調理したい場合はモヤシがおすすめとなります。


レベルの高い激辛ラーメンなので、回転率の高いローテーションとは行きませんが、時にはカプサイシンの力を借りて血行促進も良いかと思います。

実物の宮崎辛麺を食べた事はないのですが、刺激のある癖になる味わいを体感する事ができました。

次は是非とも、本物にチャレンジしたいです。



以上、

チャルメラ 宮崎辛麺』でした。

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